Xリーグ 1st stage 第4戦 vs 明治安田パイレーツ

2014/10/5(日) @川崎富士見球技場
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 17 - 0 明治安田パイレーツ
3 1QT 0
7 2QT 0
0 3QT 0
7 4QT 0
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
1 07:54 FG #8出澤 34                
2 10:47 PASS #18荒木→#15出島 5 KICK #8出澤 G                
4 08:52 RUSH #2宮幸 11 KICK #8出澤 G                
スタッツ
10 (7 - 2 - 1) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 9 (8 - 1 - 0)
7 - 3 - 1
33Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
19 - 3 - 1
13Yds
38 - 141Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 38 - 145Yds
45 - 174Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 57 - 158Yds
2 - 5Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 4 - 40Yds
1 - 1 (ファンブル) 回数 - 喪失 0 - 0
1 - 1 (フィールドゴール) 回数 - 成功 0 - 0
19:48 TIME OF POSSESSION 28:21
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
5 木下 雅斗 10 -6 0 5
2 宮幸 崇 25 120 1 19
18 荒木 裕一朗 3 27 0 23
TOTAL 38 141 1
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
5 木下 雅斗 4 2 1 28 0 16
18 荒木 裕一朗 3 1 0 5 1 5
TOTAL 7 3 1 33 1
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
15 出島 崇秀 1 5 1 5
7 井本 圭宣 1 16 0 16
88 大滝 裕史 1 12 0 12
TOTAL 3 33 1
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
14 タビタ ウッダード 1 0 0
44 福田 真左嘉 1.5 0 0
43 池田 貴士 3 0 0
90 伊倉 良太 2 0 0
4 矢口 俊太 4.5 0 0
13 綾部 洋平 1 0 0
3 佐久間 徹 1.5 0 0
22 河石 泰 1 0 0
23 北村 雅史 5 8 1
26 井上 貴弘 2 0 0
52 鈴木 修悟 4 0 0
9 番矢 大輝 1.5 0 0
21 石黒 貴也 1 0 0
57 田中 喜貴 3 0 0
99 木村 健太朗 1 0 0
32 金子 泰徳 1 0 0
88 大滝 裕史 1 0 0
92 守屋 一歩 1 0 0
TOTAL 36 8 1
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
26 井上 貴弘 1 0 0
TOTAL 1 0 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
14 タビタ ウッダード 1
21 石黒 貴也 1
TOTAL 2

試合レポート

プロローグ

前節で同ブロックのライバル、IBMビッグブルーに痛恨の敗戦を喫したRISE。チームとして日本一への挑戦を継続していく為には、本来の激しさや力強さを取り戻す必要がある。敵地での敗戦から2週間、明治安田パイレーツを相手にどのような戦いを見せてくれるか、注目したい。

1Q

台風の影響により秋雨前線が活発化、朝から降り続く雨が徐々に勢いを増してくる中で試合開始。RISEのレシーブから始まった第1Qは自陣34ヤードから。先発はエースQB#5木下(立命館大)。雨の影響からか、最初のプレーでエクスチェンジ(※1)が乱れて木下がボールをファンブル、パイレーツ守備陣がボールを押さえてターンオーバー。いきなり攻撃権を奪われてしまう。自陣28ヤードからのこの日最初の守備機会は、RISEディフェンスがパイレーツの前進を許さず、4thダウンギャンブル(※2)のランプレーも押さえ込んで攻撃権を奪い返す。激しい雨の中で、お互いに効果的なオフェンスを継続出来ない両チームだったが、第1Q残り5分からのRISEの攻撃は、エースRB#2宮幸(中央大)のランプレーで前進し、K(キッカー)#8出澤(早稲田大)の34ヤードフィールドゴールで先制点をあげる(3-0)。


2Q

続く第2Q。雨の影響で効果的なパスオフェンスを展開できない両チームは、いきおい地上戦に活路を見いだす戦い方に。RISE守備陣はパイレーツのランプレーで何度かダウンの更新を許すものの、自陣レッドゾーンへの侵攻は許さず。RISEもRB宮幸のランを軸に攻撃を展開するが、なかなかパイレーツゴール前に進出することが出来ない。膠着状態を破ったのはRISEディフェンスのビッグプレー。敵陣20ヤード付近でのパイレーツのパントを、今季から加入の大型新人DL、#24タビタ・ウッダード(ハワイ大)がブロックし、こぼれたボールをRISE守備陣が押さえて敵陣21ヤード地点からの攻撃権を奪う事に成功!ディフェンスがお膳立てしてくれた絶好の得点チャンスにRISE攻撃陣が奮起。2Q途中から出場している新人QB#18荒木(立命館大)が、WR#15出島(久留米大)に5ヤードのタッチダウンパスをHIT!K出澤のPAT(※3)のキックも決まって、10-0として、前半を終了。


3Q

第3Qに入り、雨は更に激しさを増す。お互いに効果的な攻撃を繰り出せない中、パントを中心としたキッキングゲームの巧拙が、試合に大きな影響を与える状況に。第3Qから再び登場したRISE QB木下は、RB宮幸のランを軸に攻撃を組み立てるが、スリッピーなボールに苦労し、ドライブを継続することが出来ない。RISEディフェンス陣は、今季副将を務めるDB#23北村(立教大)がQBサックで16ヤードのロスを強いるなど、高い集中力でパイレーツのランプレーをストップ。時折パイレーツが見せるプレーアクション(※4)からのパスに対しては、相手レシーバー陣に裏を取られるシーンも見られたが、雨の影響もあり、パスが成功せずに事なきを得る。このQを含め、K出澤が好パントで良いフィールドポジションを確保し続けており、RISE守備陣の負担軽減に貢献していることも見逃せない。結局第3Qは両チーム無得点のまま終了。


4Q

最終第4QはRISEの攻撃でスタート。最初のプレーでQB木下からのパスをWR出島がはじき、このボールをパイレーツDBがそのままインターセプトしてターンオーバー。幸先の悪いスタートとなる。RISEディフェンスの奮闘で攻撃権を奪い返すも、再びエクスチェンジが乱れ、RISEもパントに追い込まれるが、ここでもK出澤が素晴らしいパントキックでパイレーツを自陣まで押し戻す。試合は残り5分からのRISEの攻撃へ。QB木下からエースWR#7井本(立命館大)、そしてWR#88大滝(立命館大)へのパスが続けて成功し、後半初めてパイレーツのレッドゾーンに侵入すると、次のプレーでRB宮幸が10ヤードを走り切ってタッチダウン!PATのキックも決まって7点を追加、17-0と突き放す。続くRISEのディフェンス、点差を詰める為、パスに比重を移してきたパイレーツの攻撃を、RISE DB#26井上(近畿大)がインターセプトで断ち切って攻守交代!そのまま17-0で、RISEが1stステージ3勝目をあげた。

雨の中でボールや身体が滑り易く、オフェンス/ディフェンス双方にとってタフな状況の中での試合となったパイレーツ戦。エクスチェンジミスやタックルミスなど、修正が必要な点も多く見られたが、ここぞという場面で集中力を発揮し、攻守共に自らの責任を果たして勝利をもぎ取ったRISE。次戦の大一番、昨季引導を渡されている強豪・富士通フロンティアーズとの対戦に向けて、十分ではないが最低限の内容は見せてくれたと言える。しかしながら、難敵との対戦に勝機を見出す為には、チーム全員が更なるレベルアップを図る必要があるのは間違いなく、残された時間を使って如何に成長するか、RISEの真価が問われる14日間となる。

  1. ※ 1 「エクスチェンジ」:スナッパーが他のプレーヤーにボールを受け渡すこと。この場合はセンターからQBへのボールの受け渡し。
  2. ※ 2 「4thダウンギャンブル」:攻撃側が、失敗した際に相手に攻撃権を渡してしまうリスクを冒して4回目の攻撃で1stダウンを取りにいくプレー
  3. ※ 3 「PAT」:Point After Touchdownの略。タッチダウンを取ったチームがキック(成功時は1点)かゴール前5ヤードからの1回だけの攻撃(成功時は2点)を選ぶことが出来る追加得点の仕組み
  4. ※ 4 「プレーアクション」:QBがRBにハンドオフするふりをしてからパスを行うプレー