Xリーグ パールボウルトーナメント 2回戦 VS オール三菱ライオンズ

2014/5/18(日) 14:00キックオフ @川崎富士見球技場
ゲームプレビュー 得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 62 - 21 オール三菱ライオンズ
21 1QT 0
21 2QT 0
7 3QT 7
13 4QT 14
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
1 01:56 RUSH #32金子 3 KICK #16出澤 G                
1 04:16 RUSH #2宮幸 14 KICK #16出澤 G                
1 12:24 RUSH #2宮幸 7 KICK #16出澤 G                
2 00:52 RUSH #25東松 2 KICK #16出澤 G                
2 05:50 RUSH #2宮幸 64 KICK #16出澤 G                
2 14:12 PASS #5木下→#16出澤 32 KICK #16出澤 G                
                3 14:12 RUSH #33鈴木 7 KICK #17松山 G
                4 06:03 PASS #15谷口→#81栗原 5 KICK #17松山 G
4 08:46 RUSH #2宮幸 2 KICK #16出澤 NG                
4 10:36 PASS #17藤本→#83下段 26 KICK #16出澤 G                
                4 10:51 KOR #81栗原 90 KICK #17松山 G
スタッツ
19 (5 - 13 - 1) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 18 (9 - 7 - 2)
33 - 24 - 0 (パス) 試投 - 成功 - インターセプト 24 - 15 - 1
338Yds 獲得ヤード 78Yds
36 - 238Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 46 - 176Yds
69 - 576Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 70 - 254Yds
7 - 29Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 3 - 19Yds
1 - 1 (ファンブル) 回数 - 喪失 2 - 2
1 - 0 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1 - 0
20:53 TIME OF POSSESSION 39:07
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
25 東松 瑛介 10 36 2 11
2 宮幸 崇 17 166 5 64
17 藤本 亮 2 -3 0 3
5 木下 雅斗 1 11 0 11
32 金子 泰徳 6 28 0 7
TOTAL
36
238
7
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
5 木下 雅斗 20 17 0 265 1 36
17 藤本 亮 13 7 0 73 1 26
TOTAL
33
24
0
338
2
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
7 井本 圭宣 3 30 0 19
81 井上 繁明 1 6 0 6
87 原田 大輔 3 50 0 22
16 出澤 信 2 24 1 32
88 大滝 裕史 2 39 0 24
15 出島 崇秀 4 39 0 21
1 中田 結 2 16 0 12
2 宮幸 崇 1 6 0 6
18 谷口 恵介 1 5 0 5
83 下段 亮太 2 49 0 26
32 金子 泰徳 1 4 0 4
14 岩谷 亮 2 52 0 36
TOTAL
24
320
1
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
90 伊倉 良太 1 3 1
52 鈴木 修悟 1 0 0
55 安川 大輔 1 5 1
9 矢口 俊太 4 0 0
3 佐久間 徹 0.5 0 0
6 ロカ カノンガタ 5 0 0
22 河石 泰 4 0 0
23 北村 雅史 2 0 0
47 櫻井 宏介 0.5 0 0
41 増山 純季 3.5 0 0
4 山口 亮二 0.5 0 0
31 木村 亘 1 0 0
TOTAL
24
8
2
INTERCEPT
NO. PLAYER INT YARDS TD      
52 鈴木 修悟 1 6 0
TOTAL 1 6 0

試合レポート

宿願である日本一を目指すライズの今季2戦目は、パールボウルトーナメント2回戦でオール三菱ライオンズとの対戦。昨年の秋季リーグ戦において19−0で勝利している相手ではあるが、圧勝出来た試合ではなく、メンバーにも大学時代に各校のエースとしてチームを引っ張ってきたプレイヤーが名を連ねており、油断は禁物。

1Q

まずはゲームの主導権を握りたいライズ。相手キックオフからのボールを、リターナー#15出島崇秀(久留米大学)が55ヤードのビッグリターンでチームに勢いを与える。敵陣42ヤードからの攻撃を率いるのはQB #5木下雅斗(立命館大学)。最初からリズム良くオフェンスを組み立て、TE #87原田大輔(日本体育大学)のRACでライオンズゴール前まで侵攻すると、最後は日本代表RB #25東松瑛介(立命館大学)がエンドゾーンに走り込んでタッチダウン!PAT(※1)のキックも決まって7-0。この日最初の守備機会は、相手リターナーに激しいタックルを浴びせて敵陣16ヤードからの攻撃を強いたライズDB #23北村雅史(立教大学)の好プレーからスタートし、そのまま3アンドアウト(※2)に追い込んで攻守交代。ライズ守備陣は、この後の守備機会においてもライオンズに一度もダウンを更新させず、1Qを完璧に押さえ込む事に成功。攻撃陣はこちらも日本代表RBの#2宮幸崇(中央大学)が2本のタッチダウンランを決め、PATも決まって21-0と大きくリードして1Qを終了。


2Q

2Qも引き続きライズペースで試合は進行。QBには#17藤本亮(日本大学)が登場。相手ディフェンスの反則もあってゴール前まで侵攻すると、最後はRB東松が飛び込んでタッチダウン。PATのキックも決まって27-0とライオンズを突き放す。2Qで、初めてライオンズオフェンスにダウンの更新を許したライズ守備陣だが、自陣44ヤード地点での4thダウンギャンブル(※3)もしっかりと止めて攻撃権を奪い返すと、次のライズオフェンスの最初のプレーで、QB藤本からハンドオフを受けたRB宮幸が64ヤードを走り切ってタッチダウン!! キックも決まって35-0と更にリードを拡げた。ライズ攻撃陣は、残り1分39秒からのオフェンスシリーズでもQB木下からキッカー兼WRの#16出澤に32ヤードのタッチダウンパスがヒット!! 出澤がキックも決めて、42-0で前半を終了。攻守共にライズが敵を圧倒する展開となった。


3Q

後半はライズのディフェンスから。相手QBのランプレーと自らの反則で自陣への侵攻を許すも、#55安川大輔(日本体育大学)・#9矢口俊太(東海大学)ら新旧LB陣の好タックルでライオンズの前進を阻み、パントに追い込む。後半も前半同様先制して流れを持続したいライズは、エースQB木下が、自陣20ヤード地点からパス主体の攻撃でリズム良くボールを進め敵陣に侵攻。最後は宮幸がエンドゾーンに飛び込み、後半も先制点を挙げることに成功(キックも決まって49-0)。ここまで、ほぼ完璧にライオンズの攻撃を封じ込めてきたライズ守備陣だったが、3Q残り6分からのライオンズの攻撃で、敵のRBに20ヤード超を走られるビッグゲインを許し自陣に攻め込まれると、反則も重なって罰退。自陣ゴール前まで押し込まれ、最後はRBにエンドゾーンに走り込まれてこの日初失点(キックも決まって49-7)。


4Q

最終第4Qはライオンズの攻撃から。新人DL #41増山純季(日本体育大学)のQBサック等でプレッシャーをかけ、パントに追い込む事に成功するが、相手のパントキックが好パントとなり、ライズは自陣ゴール前1ヤード地点からの攻撃を強いられることに。エンドゾーン内で押さえ込まれれば、セーフティ(※3)で失点してしまうこの場面、ライズは懸命に危険地帯からの脱出を図るがパントに追い込まれてしまう。風下からのキックでもあり、ライズのパントはそれほど陣地を回復出来ず、自陣40ヤード地点からのディフェンスを強いられる。粘りを見せたいライズ守備陣だったが、相手QBのランプレーで大きくゲインを許し、最後はショートパスを決められてタッチダウン。PATのキックも決まって49-14と点差を詰められる。ライズ攻撃陣はQB木下を中心に反撃に転じ、今期から主将を務めるRB #32金子泰徳(立教大学)のラン、新人WR #14岩谷亮(日本大学)へのパスでライオンズ陣内に侵攻し、最後は宮幸がこの日4本目となるタッチダウンランを成功させる。ディフェンス陣の奮闘でこの後攻撃権をさらに奪い返したライズは、QB藤本からWR #83下段亮太(法政大学)へのタッチダウンパスが決まり、キックも決まって62-14とライオンズを突き放す。この後、ライオンズリターナーにキックオフリターンタッチダウンのビッグプレーを決められ、62-21と追い上げを受けるが、そのまま試合終了。

エピローグ

今期2戦目の公式戦となったこの試合、エースQB木下を中心にテンポの良い攻撃で得点を重ねた攻撃陣は、前節の東京ガス戦に比べてスピード・力強さ・プレーの正確性共にレベルアップを見せ、ベテランから新人まで幅広く活躍して選手層の厚さも感じさせる内容であった。守備陣もライオンズの攻撃陣に殆ど仕事をさせなかった前半は素晴らしく、特に新人も含めたLB陣の充実には目を見張るものがあり、ディフェンス全体のレベルアップを感じさせる内容となった。次戦はいよいよパールボウルトーナメント準決勝戦。対戦相手は現時点では未定だが、5月31日に対戦するオービックシーガルズとIBMビッグブルーの勝者との対戦となる。オービックは言わずと知れたライスボウル4連覇中の王者。IBMもリーグ屈指のQBケビン・クラフト率いる爆発力のあるオフェンス力を持ったチームで、どちらにしても、ライズが日本一になる為には避けて通れない相手であることは間違いない。ここまで順調にチーム力を向上させてきた今季のライズ。同格以上の相手に対しても、臆せず勇気をもって立ち向かい、チームスローガンであるFearless.を体現する試合をしてほしい。

  1. ※ 1 「PAT」:Point After Touchdownの略。タッチダウンを取ったチームがキック(成功時は1点)かゴール前5ヤードからの1回だけの攻撃(成功時は2点)を選ぶことが出来る追加得点の仕組み
  2. ※ 2 「3アンドアウト」:攻撃側のシリーズが1度もダウンを更新できずにパントに追い込まれること
  3. ※ 3 「4thダウンギャンブル」:攻撃側が失敗した際に相手に攻撃権を渡してしまうリスクを冒して4回目の攻撃で1stダウンを取りにいくプレー
  4. ※ 4 「セーフティ」:ディフェンス側が相手エンドゾーン内で、攻撃側の選手にタックルしてボールデッドにした場合2点が与えられるプレー