試合レポート

プロローグ

2024シーズンは、城ヶ滝一朗体制5年目となったノジマ相模原ライズ（以下、ライズ）。
秋季リーグ戦初戦の相手はオリエンタルバイオシルバースター（以下シルバースター）。
シルバースターとは昨年パールボウル初戦（14-3でライズの勝利）以来の対戦となった。台風10号の影響で雷雨が発生し、予定より約1時間遅れで富士通スタジアム川崎にて試合が始まった。

1Q

ライズのキックで試合開始。
K#7竹内空（名城大学）キックオフはタッチバックとなり、敵陣25ヤードからライズディフェンスとなる。
新加入QBのランプレーにLB#32永田大河（立命館大学）がしっかりと詰めゲインを許さない。
続く2ndダウンでは、LB#99フィル・レッドワイン（オクラホマ州立大学）のQBサックで8ヤードを後退させる。
3rdダウンロングとなり、QBスクランブルランとなるが、新人DL#82齊川尚之（早稲田大学）、LB#54梶川雄貴（甲南大学）のタックルでダウン更新を許さず4thダウンパントとなる。

ライズ最初の攻撃は自陣43ヤードから。
攻撃の指揮をとるのは5年目QB#6カート・パランデック（ネバダ大学ラスベガス校）。
3プレー連続でパスを試みるも失敗に終わりスリーアンドアウトパントとなる。

4thダウンでP#7竹内が蹴った対空時間の長いパントをシルバースターリターナーがファンブル。そのボールをLB#4星野慶一郎（立教大学）がリカバーするビッグプレー。ゴール前9ヤードの好位置で再びライズオフェンスとなる。
このチャンスにQB#6カートから主将WR#9宜本潤平（立命館大学）へショートパスが通り、宜本はそのままエンドゾーンへ走り込みタッチダウン（以下、TD）。
ライズが先制点をあげる。
直後のキックも、K#37佐藤太希（明治大学）が決め、追加点。
【スコア】1Q 3:16 ライズ 7-0 シルバースター

K#7竹内空キックオフは再びタッチバックとなり、敵陣25ヤードから2回目のライズディフェンスとなる。
最初のランプレーをLB#5田中喜貴（法政大学）が1ヤードのロスタックルし、
続くショートパスもDB#33山口昂一郎（早稲田大学）が素早くタックルし5ヤードのゲインに抑える。
3rdダウンのスクリーンパスもLB#99フィルがしっかりとマークし失敗となり2シリーズ連続でスリーアンドアウトに抑える。

ライズ2回目のオフェンスシリーズは、自陣35ヤードから。
RB#28吉澤祥（早稲田大学）の4連続ランで17ヤード更新。
新加入WR#19テイ・カニンガム（アリゾナ大学）の15ヤードパスキャッチと相手のパスインターフェアの反則を挟み、再びRB#28吉澤のランでゴール前11ヤードまで前進。しかし残り1ヤードのダウン更新を狙った4thダウンのランプレーを止められ攻守交代。

3回目のライズディフェンスは、敵陣13ヤードから。
パスで一度ダウン更新を許すも、DL#82齊川、LB#54梶川らのランストップでこのシリーズもパントに追い込む。
しかし、このパントをリターナー#28吉澤がファンブル、相手にリカバーされてしまい、ライズ陣31ヤードからのディフェンスとなる。

相手QBランと13ヤードのパスでゴール前11ヤードまで攻められたところで1Q終了。

2Q

2つのランプレーは、LB#5田中、新人DB#20岩﨑匠（日本大学）、DL#90伊倉良太（法政大学）らの集まりで3ヤード前進に抑える。
3rdダウン8ヤードの場面で、リバースからQBへパスを投げるスペシャルプレーを通されTDを奪われる。
キックも決まり同点。
【スコア】2Q 1:39 ライズ 7-7 シルバースター

2Q最初のライズオフェンスは、自陣21ヤードから。
移籍RB#34川村龍ノ介（法政大学）の2ヤードラン、WR#18大谷空渡（日本大学）の12ヤードダイビングパスキャッチでダウンを更新するも、その後が続かずパントとなる。
このパントをP#7竹内が敵陣4ヤードまで挽回する好パフォーマンス。

好位置からのライズディフェンスは、新人LB#22木下凱（桃山学院大学）、移籍DL#98有藤直哉（慶應義塾大学）のランストップでスリーアンドアウト。
4thダウンパントをハーフウェイ付近でキャッチした#28吉澤は、相手ディフェンダーを次々とかわしエンドゾーンへ。49ヤードのリターンTDとなり先ほどのファンブルロストを帳消ししても余りあるビッグプレーとなった。
直後のキックも、K#7竹内が決める。
【スコア】2Q 6:40 ライズ 14-7 シルバースター

敵陣33ヤードからのライズディフェンスは、一度ダウン更新を許すもDL#97岡本晃季（同志社大学）、LB#99フィルの連続QBサックなどで前進を許さずパントとなる。

その後両チーム共に得点はなく、前半終了。

3Q

シルバースターのキックで後半開始。
自陣18ヤードからのライズオフェンスは、RB#28吉澤の15ヤードランで幸先良くダウン更新をしたが、その後は反則もありこのシリーズはパントとなる。

敵陣29ヤードからのライズディフェンスは、左サイドのショートパスをパスカバーで下がったLB#99フィルがインターセプト。
1プレーでオフェンスへボールを渡す。

敵陣34ヤードからのライズオフェンスはRB#34川村のラン、パスを中心に攻めるも、ダウン更新ができず45ヤードのフィールドゴール（以下、FG）トライとなる。
このFGをK#37佐藤がきっちりと決め追加点。
【スコア】3Q 3:27 ライズ 17-7 シルバースター

ライズのキックで試合再開。
K#7竹内のキックはタッチバック。
敵陣25ヤードからのライズディフェンスは、DB#26辻陽輝（帝京大学）のゲインを許さないタックルや、DL#90伊倉、DL#44小宮洋平（帝京大学）のQBサックでスリーアンドアウトに抑える。

自陣26ヤードからのライズオフェンスは、TE#87定成吉輝（中央大学）やWR#10伊藤圭吾（中央大学）のパスキャッチ、RB#28吉澤のランで3度ダウン更新。
敵陣21ヤードまで前進するもその後が続かず、38ヤードのFGトライとなる。
このFGは右に外れ追加点ならず。

敵陣21ヤードからのライズディフェンスは、LB#56浦野雄大（立命館大学）の0ヤードタックル、LB#22木下のランストップタックルなどでダウンを許さず4thダウンパントに抑える。

自陣43ヤードからのライズオフェンスは、QB#6カートのランで敵陣に進入。
WR#9宜本の21ヤードパスキャッチで、敵陣25ヤードまで前進したところで3Q終了。

4Q

4Qに入りWR#9宜本のランやWR#19テイのパスキャッチでダウン更新。
再びWR#9宜本へパスが通りゴール前8ヤードまで前進すると、最後はTE#87定成にパスが通りTD。
キックもK#37佐藤が決め追加点。
【スコア】4Q 3:16 ライズ 24-7 シルバースター

ライズのキックで試合再開。
K#7竹内のキックは三度タッチバックとなり、敵陣25ヤードからのライズディフェンスとなる。
最初の守備は、DL#90伊倉、DL#44小宮のプレッシャーでパスを投げ捨てさせて失敗。
続くパスでダウンを更新されるも、次のランをDL#90伊倉が、その次のプレーもDL#44小宮がQBサック、3rdダウンのパスもLB#32永田がしっかりとタックルし4thダウンパントとする。

試合残り6分を切り、自陣13ヤードからのライズオフェンスは時間を使いながらドライブをしたいところ。
RB#29阿部快斗（法政大学）、QB#6カートのランでダウン更新をすると、再びRB#29阿部のラン、TE#11財津弘彬（一橋大学）のパスキャッチでダウン更新。
さらにQB#6カートの31ヤードランで敵陣27ヤードまで前進する。
続いて新人RB#42清水誠(関東学院大学)のランで7ヤード前進すると、RB#29阿部、WR#19テイのランなどで敵陣10ヤードまで前進。
しかし、直後のプレーでボールをファンブルロストしターンオーバー。

残り1分47秒からのライズディフェンスは敵陣35ヤードから。
新人LB#88大蔵泰斗（早稲田大学）のランストップ、DL#91佐伯哲郎（中央大学）のQBサック、DL#98有藤のパスカットなどもあったが、ミドルパスなどで3度ダウンを更新され自陣29ヤードまで前進され、試合のこり1秒。
この試合ラストプレーのパスは、DB#33山口がインターセプトし試合終了。
【ファイナルスコア】ライズ 24−7 シルバースター

【城ヶ滝一朗HCのコメント】
秋シーズンの大事な初戦を２４ー７という結果で、シルバースターに勝利することができました。
前半はターンオーバーからの失点もあり、競ったゲーム展開になりましたが、後半はディフェンスのインターセプトからモメンタムを引き寄せ、相手を突き放すことができました。

しかし、勝利はしたものの、先制点を取れたことと、後半無失点に抑えられたこと以外は、全く満足することはできない内容です。

オフェンスは、スタッツの結果も良くコンスタントにゲインを重ねてはいましたが、前半最初のシリーズが３プレーのみ、後半の最初のシリーズも４プレーのみで終わり、敵陣に入ることなく攻撃権を放棄しました。
また、試合最後のシリーズも相手陣に入り、得点間近のところでファンブルロスをして攻撃権を失っています。
ディフェンスは最後のシリーズをエンドゾーン寸前までボールを運ばれ、失点まではいかなかったですが、相手の反則がなければどうなっていたか分かりません。

試合のモメンタムを引き寄せるためにも最初のシリーズがこれではいけないし、リーグ戦上位でライスボウルトーナメントに進出するためにも得点差をつけて終了する事が大切ですので、この終わり方ではいけません。
日本一を狙うチームとして、もっともっと成長していかないとと強く思いました。

次戦は、ホームタウンゲームです。
短い時間ではありますが、さらに実力を上げて、地元相模原のファンの方々に喜んでいただけるような完璧な勝利を目指し、頑張ります。
９月１５日（日）は是非、相模原ギオンスタジアムまで足を運んでいただき、熱い応援をよろしくお願いします。