パールボウルトーナメント 準決勝 vs IBM BigBlue

2018/6/10 (日) 14:00 KICKOFF @富士通スタジアム川崎
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 21 - 24 IBM BigBlue
0 1QT 0
7 2QT 21
0 3QT 0
14 4QT 0
0 TBS 3
得点経過
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
IBM 2 01:11 PASS #3 クラフト → #82 白根 26 KICK #11 佐藤 G
RISE 2 05:02 PASS #11 ラフレア → #1 中田 9 KICK #13 鈴木 G
IBM 2 05:14 KOR #81 栗原 89 KICK #11 佐藤 G
IBM 2 09:31 PASS #3 クラフト → #85 鈴木 13 KICK #11 佐藤 G
RISE 4 00:50 PASS #11 ラフレア → #85 八木 7 KICK #13 鈴木 G
RISE 4 09:15 RUSH #25 東松 6 KICK #13 鈴木 G
IBM TB - FG #11 佐藤 19
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム IBM BigBlue
21 (6 - 12 - 3) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 16 (8 - 7 - 1)
36 - 24 - 3
308Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
37 - 17 - 1
157Yds
36 - 49Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 33 - 132Yds
75 - 357Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 70 - 289Yds
8 - 40Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 6 - 64Yds
1 - 1 (ファンブル) 回数 - 喪失 1 - 1
1 - 0 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1 - 1
28:55 TIME OF POSSESSION 19:05
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YDS TD LG    
27 細野 陽平 17 27 0 15
10 藤本 亮 3 -13 0 0
20 前島 利勇 1 1 0 1
25 東松 瑛介 4 10 1 6
21 秋山 光 1 1 0 1
11 ジミー ラフレア 10 23 0 15
TOTAL 36 49 1
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YDS TD LG
11 ジミー ラフレア 34 20 3 258 2 45
10 藤本 亮 5 4 0 50 0 33
TOTAL 39 24 3 308 2
RECEIVING
NO. PLAYER NO YDS TD LG    
85 八木 雄平 12 188 1 45
1 中田 結 6 59 1 16
15 出島 崇秀 2 37 0 33
27 細野 陽平 2 14 0 10
18 藤本 遼 2 10 0 7
TOTAL 24 308 2
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YDS SACK FF FR  
5 田中 喜貴 6 1 1 0 1
41 増山 純季 6 0 0 0 0
52 鈴木 修悟 3 2 5 0 0
47 梶浦 嵩之 3 0 0 0 0
56 浦野 雄大 4 0 0 0 0
43 池田 貴士 1 0 0 0 0
3 佐久間 徹 2 0 0 0 0
4 矢口 俊太 2 0 0 0 0
44 小宮 洋平 4 0 0 0 0
16 今井 龍之介 1 0 0 0 0
22 河石 泰 1 1 1 0 0
42 中井 悠貴 1 0 0 0 0
TOTAL 34 4 5 0 1
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YDS TD      
52 鈴木 修悟 1 1 0
TOTAL 1 1 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
41 増山 純季 1          
3 佐久間 徹 1          
TOTAL 2
RETURN
NO. PLAYER KOR KOR YRD KOR TD PR PR YRD PR TD
25 東松 瑛介 0 0 0 1 9 0
20 前島 利勇 2 43 0 0 0 0
15 出島 崇秀 2 31 0 0 0 0
TOTAL 4 74 0 1 9 0

試合レポート

プロローグ

春のパールボウルトーナメント準決勝は、3年連続でIBMビッグブルーとの対戦。ここを撃破して、初のボウルゲーム出場を果たしたいライズは、どんな試合を見せてくれるのか。台風の近づく雨模様の中、熱い決戦が始まった。

1Q

コイントスに勝ったライズのリターンで試合開始。リターナーのRB#20前島(日体大)は、23ヤード付近までボールを戻し、ライズは自陣23ヤードから攻撃開始。ライズの先発QBは#10藤本(日本大)。#10藤本は、セカンドプレーでWR#15出島(久留米大)へ、プレーアクションパスをヒットし、ビッグゲインを決める。ライズは、敵陣へ入って攻撃を継続。しかし、続くシリーズはスリーアンドアウト。パントに変わる。

IBMビッグブルー(以下、IBM)の攻撃は、自陣6ヤードから。QBは#3クラフト。IBMはクラフトのショートパスを中心に攻撃を組み立て、自陣の32ヤード付近までボールを進めるが、ライズディフェンスの踏ん張りでパントへ。

ライズのセカンドシリーズは、自陣35ヤードからのパス、ここでIBMディフェンスがインターフェアの反則、ライズは自陣49ヤードから1stダウンを得る。続くRB#27細野(国士舘大)のランは、15ヤードのゲインでフレッシュを重ねる。しかし、このあとが続かない。1stダウンでQBサックを受け、スリーアンドアウトとなった。

IBMの攻撃は自陣11ヤードから、パスとランで1stダウンを取り、自陣48ヤードまで進まれる。その後、IBMも攻撃が続かずパントへ。

両チームさらに一進一退の攻防を繰り返した後、IBMのパントの際に反則があり、ライズは、敵陣35ヤードから1stダウンの絶好の機会を迎える。流れを変えたいライズは、ここでQBを#11ラフレア(カリフォルニア大デービス校)にスイッチ。ランで1ヤードゲインし、続くパスは投げられず捕まる。ここで1Qが終了


2Q

ここから、試合は動き出す。ライズのQB#11ラフレアは、自陣36ヤードからの3rdダウンの攻撃でパスをインターセプトされてしまう。

今度はIBMが敵陣32ヤードから攻撃開始。IBMはこのシリーズでロングパスを決めTD、PATも決め、0-7とライズは、リードを許してしまう。

しかし、続くシリーズでライズの反撃が始まる。自陣32ヤードからのライズの攻撃は、3rdダウンまで追い詰められるが、ここでWR#85八木(慶応大)へパスが決まりフレッシュ獲得。徐々に攻撃のリズムを掴んでくると、QB#11ラフレアのスクランブルや3rdダウンのパスがWR#1中田(日本大)に決まり、ドライブを続け敵陣27ヤードまで攻め込む。ここでまたWR#85八木がパスキャッチ。続くランプレーでRB#27細野が中央を突破し、ゴールまで14ヤードに迫る。1stダウンのランプレーでRB#27細野が5ヤードゲインし、2ndダウンのパスは失敗するも3rdダウン5でランと見せかけ、QB#11ラフレアのブーツレッグ。QB#11ラフレアは冷静にターゲットを探し、WR#1中田にTDパスをヒット。PATもK#13鈴木(慶応大)が決め、7-7と前半残り7分を切ったところで試合を振り出しに戻した。

しかし、直後のキックオフでリターンTDを決められ、(PATも成功)7-14、再びリードを許してしまう。

続くライズの攻撃は、自陣23ヤードから、自陣45ヤード付近までボールを進めるが、攻めきれずパントへ。

IBMは自陣18ヤードからの攻撃。ショートパスを中心に攻撃を組み立て、オープンのランプレーも混ぜてボールを進めるIBMに、ゴール前13ヤードからパスを決められTDを奪われてしまう。PATも決まり、7-21とリードを広げられてしまう展開となった。その後のシリーズも得点には結びつけられず、前半が終了。


3Q

後半はIBMの攻撃から。IBMはQBを#2政本にスイッチするが、スリーアンドアウト。

ライズは自陣30ヤードから攻撃開始。これも攻め込めずスリーアンドアウト。

続くIBMの攻撃で、DL#52鈴木(国士舘大)がナイスタックルを決め、攻撃をロスさせ、パントに追い込む。

ライズの続く攻撃は、WR#1中田へのパスやWR#85八木へのパスなどで、リズムを作り敵陣37ヤードまで攻め込むが、続く攻撃でQB#11ラフレアのパスがインターセプトされ、リズムに乗り切れない。

嫌な流れになりかけたが、ここで、DL#52鈴木がIBMのパスをインターセプト。流れを引き戻す。

ライズは、敵陣49ヤードからの攻撃。パスとランを組み合わせて、4thダウン2ヤードでギャンブル。オプションからQB#11ラフレアが持ち込みフレッシュ獲得し、攻撃を続ける。敵陣38ヤードからの攻撃で、WR#85八木へのパスが決まり、敵陣19ヤードまで攻め込む。またも3rdダウンまで追い込まれるが、WR#85八木がパスキャッチし、ゴール前2ヤードまで迫る。ここで、3Q終了。勝負は、最終Qへ。


4Q

このゴール前の攻撃も3rdダウンまで追い詰められたライズ。しかし、ここでもWR#85八木へパスが決まりTD。PATも決まり、14-21と追い上げる。

流れを掴んだライズは、ディフェンスでもIBMをスリーアンドアウト。さらに、IBMはパントでミスキック。ライズは敵陣24ヤードから1stダウンの攻撃権を得る。最初の攻撃で、WR#15出島へのパスが決まったが、ファンブルを誘発され、ボールをロスト。IBMに攻撃権が移る。

IBMの自陣31ヤードからの攻撃をライズディフェンスがしっかりとめ、スリーアンドアウトに持ち込むも、パントで反則を犯し、フレッシュを与えてしまう。IBMの自陣42ヤードからの攻撃は、4thダウン1でギャンブル。ここでQBクラフトのランをライズディフェンスが抑え、攻撃権をもぎ取り、再びライズは50ヤードから1stダウン。ライズの攻撃も4thダウン1でギャンブルするが、失敗。IBMの攻撃へと変わる。

IBMは自陣41ヤードから攻撃開始。またも、IBMは4thダウンでギャンブル。ここは、IBMが中央のランプレーを決め、フレッシュ獲得。IBMは、敵陣へ入り48ヤードから攻撃を続け、3rdダウン6、ここでもライズディフェンスが粘りを見せ、QBサックから今度はライズがファンブルリカバー。

ライズは自陣49ヤードから攻撃権を得て、最初のプレーでQB#11ラフレアからWR#85八木へ45ヤードのロングパスが決まり、ゴールまで6ヤードに迫る。QB#11ラフレアは2回パスを失敗し3rdダウン、試合残り時間は、2:55。この3rdダウンのパスも失敗し、4thダウン6でギャンブル。ここで、RB#25東松(立命館大)が中央突破し、TD。PATも決まり、試合時間残り2:45で21-21の同点に追いつく。

IBMの自陣31ヤードから始まった攻撃は、時間をコントロールしながら50ヤードまで戻すもライズディフェンスの集中力が勝りパスを決めさせない。結局、IBMは4thダウン5でパントを選択する。

試合残り時間は、1:37。ライズは自陣20ヤードからドライブ開始。最初のプレーでIBMの反則があり、自陣35ヤードから攻撃再開。1stダウンでQBサックされ、2ndダウン19と苦しい展開になるが、WR#85八木へのパスが決まり、3rdダウン1。ここでもWR#85八木への15ヤードのパスが決まりフレッシュ獲得、続くパスもQB#11ラフレアが決め、敵陣20ヤードで1stダウン、試合残り時間は、20秒。ランプレーで2ヤード進め、ゴール前18ヤードで試合時間3秒を残して、ライズは35ヤードのフィールドゴールを狙う。しかしフィールドゴールは惜しくも左に外れ、試合はオーバータイムへと移る。


OT

25ヤードからのタイブレイクシステムで行われるオーバータイムは、それぞれのオフェンスが攻め、その得点を競う。後に攻める方が有利とは言われるが、始めに攻撃する側であっても、きっちり得点し後から攻撃するチームに対して、プレッシャーをかけることができる。オーバータイムはライズのオフェンスから始まった。

1stダウンでQB#11ラフレアがスクランブルし、フレッシュを獲得。ゴール前13ヤードから1stダウン。ここで、QB#11ラフレアは、無理な体制からパスを投げ、インターセプトされてしまい、攻撃権はIBMに移ってしまう。

少なくとも3点はとっておきたかったライズだが、ディフェンスの奮闘に期待する。IBMは、ランプレーとQBのランで手堅く攻め、ゴールまで5ヤードに迫る。QBのランでさらにゴールまで2ヤードに攻められるが、3rdダウンを止め、4thダウンのフィールドゴールトライへ。しかし、ゴール前2ヤードからのフィールドゴールを決められ、試合終了。最終スコア21-24でライズの初のボウルゲーム出場は叶わなかった。


総獲得ヤード、ライズ357ヤードに対して、IBM289ヤードと圧倒したが、インターセプト3つ、ファンブルロスト1つと合計4つのターンオーバーは厳しい展開を物語っている。それでも、最終クォーターに2本差を追いついたオフェンスは確実に力をつけ、またディフェンスは、後半に得点を許していない。何度も失いかけた試合の流れを引き寄せ、諦めずにゲームを振り出しに戻した粘りは、秋のシーズンに必ず大きな自信となって、結実していくことだろう。秋のシーズンのライズの躍進を期待したい。